糖尿病 シックデイの教育

●糖尿病患者が感染症にかかり，熱が出る，下痢をする，嘔吐する，また食欲不振によって食事ができないときのことを「シックデイ」という．特にインスリン治療を行っている場合には「シックデイ」時の対応の教育が必須である．肺炎などにより発熱していると食事が摂れなくても血糖が上昇し，インスリンの必要量が増えるケースが多い．このようなときには，頻回に自己血糖測定を行い，血糖が上昇していればインスリンの投与量を増やす．自己血糖測定は4〜6時間おきに行い，血糖350mg/dL以上が4回以上続く場合や，悪心・嘔吐などがあり食事が摂れない場合には，病院の医師に連絡するよう指導する（このときには入院もありうることをあらかじめ伝えておく）

114回 必修 endocrinology